「かいせき料理」の「かいせき」とはどういう意味?漢字で「懐石」または「会席」と記述するとの事。

ラジオを聞いているとまたひとつ、ちょっと気になる語句が耳に残りました。

「奥が深いカイセキ料理でも…」

かいせきリョウリ。。。

カイセキ??

なんとなく敷居の高い店、お上品な日本料理、といったイメージがありますが、そもそもこの「かいせき料理」の「カイセキ」とはどういう意味になるのでしょうか?

ちょっと気になったので早速調べてみました。

「かいせき料理」の「かいせき」とは、漢字で、「懐(ふところ)」に「石(いし)」、「懐石」と記述して、茶道、茶の湯でふるまわれる料理の事を言うのだそうです。この「懐石(かいせき)」とは、そもそも温めた石などを懐(ふところ)に入れて暖を取る暖防具、カイロのようなもので、その昔、修行中の僧侶が寒さや空腹をしのぐ為に、懐に温めた石を入れていた、との事から、お客をもてなしたいけれども食事が無いので、せめて懐を温める懐石をお出しした、といった逸話に由来しているとの事。
また別の漢字で「会席料理(かいせきりょうり)」と記述する場合もあり、こちらの「会席(かいせき)」とは、寄り合いの席、との意味で、宴席、宴会などの席で提供される料理、との意味になる模様でした。

前者の「懐石料理(かいせきりょうり)」は、茶道を基本として、侘び・寂び(ワビ・サビ)、おもてなしの心、といった茶道の考えを中心として提供される料理となり、対して「会席料理(かいせきりょうり)」とは、宴会など酒の席で提供される料理、とのイメージになる模様でした。歴史としては「会席」の方が古く、「懐石」は後からあてられた言い方になる模様でした。

なるほど。言われてみると「懐石(かいせき)」と「懐石(かいせき)」と、二通りの言い方があったのですね。
本当に日本語って奥が深いですね。またひとつ勉強になりました。