「ばったもん」とはどういう意味?

ラジオを聴いていると、聞いたことはあるものの、深く意味を知らない文言が気になりました。

「それってバッタモンなんじゃ…」
「ばったもん」。。

会話の内容からなんとなく「ニセモノ」的な意味なのは理解できるのですが、これって本当はどういう意味なのでしょうか?
ちょっと気になったので早速知らべてみました。

「バッタ」とはそもそも古い古物商の中の専門用語、隠語で「投げ売り」を意味するものだったのだそうです。謂れは諸説あるようですが、「バタバタ倒産する」といったところから由来しているとの事。そして、倒産などで出た訳あり商品を安値で大量に買い付ける業者の事を「バッタ屋」と言ったのだそうです。この「バッタ屋」さんが取り扱っている商品が「バッタ品(ばったひん)」「バッタ物(ばったもの)」といわれ、やがて、正規ルートではさばきにくい商品、値崩れ品、B級品、粗悪品など、訳あり商品の総称として「ばったもん(バッタもん)」と言われるようになったのだそうです。

ちなみに、偽物、模造品、非正規の製品、といったコピー商品、ニセモノの類まで含めて言われるようになっているようですが、そもそも「ばったもん」にはコピー商品は含まれなかったのだそうです。全国的ではないようですが関西方面では偽物の製品の総称として「パチもん」「パッチもん」と言われるのだそうです。盗むことを「パチる」といったり、「嘘っぱち」の「パチ」から由来していると言われているようです。

なるほど、そもそも業者間でのスラング、隠語、専門用語だったのですね。
またひとつ勉強になりました。