「あいつには、気が置けない」などと、警戒する、用心が必要、といった意味で使われがちな、「気の置けない(気が置けない)」という言い方ですが、実はこれ、使い方が違います。
正解は、「気兼ねすることがない」「気を使うことがない」という意味で、警戒している状態とは真逆の意味です。確かに「気が置けない」とだけ聞くと、「気持ちが置けない」「さらけ出せない」というイメージがありますので、なんとなく否定的な印象になるのは分かりますが、本来の意味は、「リラックスできる関係」という意味なんですね。
似ている言葉で「気が抜けない」という言い回しがありますが、こちらは「気持ちを抜けない」=「緊張感を維持する」という意味ですので、「油断するな」というような意味になるのでしょうね。どこかで「気が抜けない」と「気が置けない」を混同してしまったのかもしれませんね。
まだまだ日本語の知らないことがたくさんあります。いやー奥が深い。
#yaoyolog