ラジオを聞いているとまたひとつ、ちょっと気になる語句が耳に残りました。
「ばんとう役で出演している…」
バントウ。。??
なんとなく、仕事を取り仕切る人、といったイメージでいますが、そもそもこの「ばんとう」とはどういう意味になるのでしょうか?
ハッキリしなかったので、早速調べてみました。
そもそも「ばんとう」とは漢字で「番頭」と記述して、昔の商家などでの使用人のトップ。会社や店舗などですべてを取り仕切る者、といった意味になるのだそうです。由来としては、武家や公家の警護職の頭(かしら)の事で、警護する者を「番役(ばんやく)」といって、そのリーダーとの事で「番頭(ばんとう)」または「ばんがしら」といったのだとか。そこに由来して、現場を取り仕切るリーダー、との意味でも使われるようになったとの事。また関連して調べていると、その昔、吉原などの遊郭で、人気のある遊女の身の回りの世話や外部との交渉などをしたマネージャー的な仕事をしていた見習いの遊女の事を「
番頭新造(ばんとうしんぞう/ばんとうしんぞ)」と言ったのだとか。
なるほど。現在でも「遅番」「早番」などと仕事の役目の事に「番(ばん)」と使われますが、その「番」のトップ、「頭(かしら)」との事で「番頭(ばんとう)」になるのですね。
またひとつ勉強になりました。