「天一坊(てんいちぼう)」とはどういう意味?またその語源は?

読書をしていると、またひとつちょっと意味不明な漢字に目が止まりました。

「あれは天一坊な者では…」

「天一坊」。。

そのまま「てんいちぼう」でしょうか?テンイチボウなモノ。。

まったく意味が分かりません、、早速調べてみました。

「天一坊」とは予想のとおり「てんいちぼう」と読んで、江戸時代に徳川家の血を引く者と偽って世間を騒がした、源氏坊天一(げんじぼうてんいち)と名乗る山伏(やまぶし)天一坊改行(てんいちぼうかいぎょう)との人物になるとの事。「自分は徳川吉宗の御落胤だ」と吹聴し、詐欺を働いていたのだが、その後不審に思った幕府側に調査され発覚。死罪になったとの事。やがて、歌舞伎や講談の演目になって評判になったのだそうです。

そこに由来して、大ウソつき、詐欺師、の代名詞として使われている模様でした。
ちなみに「御落胤(ごらくいん)」の「落胤(らくいん)」とは、地位の高い人が正室以外の女性に生ませた子供、との意味になるのだそうです。

なるほど。詐欺師、うそつき、といった意味で使われていたのですね。
まだまだ理解の足りない日本語がたくさんあります。人生毎日が勉強です。