ラジオを聞いていると、ちょっと意味がよくわからない語句が耳に残りました。
「彼の話にはウロンな点が多く…」
「うろん」。。
うどん、じゃなくて、うろん。。
古今亭志ん生さんの落語で、「親じぃ、うろんくれぃ。うろんを一杯ぃくわせろぉ、」などと、勝手に想像してしまいますが、この「うろん」とは、どういう意味になるのでしょうか?もしや聞き間違い??
ちょっと気になったので早速調べてみました。
「うろん」とは漢字で「胡乱」と記述して、正体が疑わしい、怪しい、または、身勝手、乱雑、といった意味でもあるとの事。前半の「胡(う)」は、胡椒(こしょう)、胡麻(ごま)、などと使われ、外国産の、との意味になるほか、胡散(うさん)くさい、などとも使われ、今回の、胡乱(うろん)と同様に、でたらめ、いいかげんな、との意味で使われるとの事。後半の「乱(らん)」は、乱れる(みだれる)の意味で、音読みで「ラン」「ロン」とも読むのだそうです。
また関連して調べてみると、関西方面では、勝手にイメージしていた食べ物の「饂飩(うどん)」の事を「うろん」と呼ぶこともあるのだそうです。
なるほど、関東の落語ではなくて、上方落語で耳にしたことがあったのかもしれないと、ひとり納得しました。しかし「胡乱(うろん)」とは初めて知りました。
まだまだ知らない日本語がたくさんあります。人生日々勉強ですね。