かぶきもの(傾奇者・歌舞伎者)とは?

かぶき者(傾奇者・歌舞伎者)とは、派手な身形や行動を好み、常識から逸脱した行動をする者の総称。戦国時代末期から江戸時代初期にかけて流行したようです。

女物の派手な着物をマントのように羽織ったり、動物の毛皮やビロードをあしらったり、大きな刀剣類を所持したり。多くは徒党を組んで行動し、無銭飲食や窃盗などの乱暴行為を行いました。その多くは、武家奉公人など身分の低い者が多く、社会的な立場や生活の貧しさへの不満から、社会への反発行為として行っていた模様です。

現代で言うなら、暴走族やヤンキー、チンピラ、やくざ者、といったアウトローな人達でしょうか。

ですがその文化も長くは続かず、江戸時代中期頃より取り締まりが厳しくなり、その姿は徐々に減少していきますが、彼らの持っていた美意識だけは現代でも「歌舞伎」として受け継がれ、立派な文化芸能として継承され続けています。

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