「とりつく島(しま)がない」の意味は?

「とりつく暇(ひま)がない」と間違えがちな「とりつくしま(取り付く島)がない」ですが、意味としては、

  • 愛想がなく刺々しい対応で、話ができる隙さえ与えない態度
  • 頼れるモノが全くない様子

といった状況を、表しています。

「航海に出たものの、近くに立ち寄れるような島はなく、休息すら取れない。」といった状況が語源となっているようです。

例文として、
「父親に借金のお願いをしたが、取り付く島もなかった。」
などで、「聞く耳を持ってもらえない」と、言い換えても大丈夫なのではないでしょうか。

[ LINK ] : ことわざの論理 (ちくま学芸文庫)