「人種のルツボ」の「るつぼ」とはどういう意味?漢字で「坩堝」と記述するとの事。


ラジオを聴いていると、ちょっと気になる文言が耳に残りました。

「ニューヨークは人種のルツボと言われますが…」
「るつぼ」。。

いろんな国の人が沢山いる、といった意味なのはもちろん分かりますが、この「るつぼ」とはいったいどういう意味なのでしょうか?なんとなく漠然と、滝つぼで水がぐるぐる回っている様をイメージしていましたが。

気になったので改めて調べてみました。

「ルツボ」とは漢字で「坩堝」と記述して、金属を溶かす時に使う容器の事、なのだそうです。鉄工所などで溶けた鉄がドバーっと入るあの容器の事ですかね。元は「いるつぼ(鋳る壺)」、「ろつぼ(炉壺)」と言われていたものが「るつぼ(坩堝)」と変化したのだそうです。灼熱の状態で様々な金属が溶けて混じり合う様に準えて、様々な物や人が交差する事を「○○の坩堝(るつぼ)」と言われるようになったのだとか。またその熱さに準えて、熱狂、興奮状態にある事も「興奮の坩堝」と言われるのだそうです。

そもそもイギリス人作家のイズレイル・ザングウィルなる人が、坩堝を意味する「melting pot(メルティングポット)」との戯曲を作り、「坩堝」と使われるようになったのだそうです。この戯曲は多くの民族が混在するアメリカ社会を表現したもので、ここで初めて「人種の坩堝」という表現が使われたのだとか。ただし近年、英語圏では、「salad bowl(サラダボウル)」と言われる方が多いのだそうです。色々な具材がごちゃ混ぜになっているイメージですね。

ちなみに「坩堝」は「カンカ」とも読まれ、前半の「坩(かん)」はツボの意味、後半の「堝(か)」は一文字でも「るつぼ」と読むのだそうです。いずれも単独ではあまり使われない漢字のようですね。

まさか金属を溶かす壺だったとはイメージできませんでした。
またひとつ勉強になりました。人生日々勉強ですね。